例えば自意識=世界の他の部分から独立して「自分」がいるという感じは大脳の働き。大脳は「自分」という感覚を持つ機能=自意識の機能を備えている。その大脳はもちろん実在している。しかし「自分」そのものが実在しているわけではない。植物には脳がないので、自意識もないだろう。
自意識から、エゴや不快な感情も出てくる。しかし、自意識を無くそうとしても無理。大脳と共に生きていくしかないからだ。
普段はその自意識が当たり前になってしまっている。自意識に埋没し、それを意識化できない。自意識を意識化した時、その意識化もまた脳の働き。しかし、自意識に埋もれている状態とは違った意識状態と言える。そこで段々見えてくるのは、自分と他者の区別がない世界。