嫌な人は、自分に対して嫌なことをやってくる。しかし例えばライオンに襲われたとしよう。そのとき、ライオンは自分に対して嫌なことをしている。しかし「危険なライオンだ」とは思うだろうが、「嫌なライオンだ」とは思わないだろう。嫌な人に対しても、そう感じることは可能なのではないか。「危険なライオンだ」と思う時は、相手の属性を認識しているだけだ。対して「嫌な人だ」という思う時は、被害者意識がある。 「自分が」相手から嫌なことをされたというエゴ(「自分が」という感覚を伴う感情)がある。「人からxxされた」という、受け身のネガティブな感情である。 その感情は人を弱くする。
嫌な人は嫌な行動をとる思考・感情のパターンをもっている。それは、その人の脳の状態が原因である。嫌な人はそのような脳をもっているという現実がある。その現実を認識し、判断し、決断し、実行することだけが重要なことだ。 それは嫌な人に対処するとき以外にも、生きていく上で対処しなければいけない状況全てについていえる。
それが「戦士の気持ち」。能動的に状況に対処する気持ち。また、自分の決断に責任をもつこと。極端に言えば、その決断が間違っていて死んだとしてもいいという覚悟を持つこと。問題に対処しようとしても、解決策が見つからない場合もある。しかし、対処する意志を持ち続けること自体が大切。
自分の被害者意識を「戦士の気持ち」に置き換えることがベストだ。ネガティブな感情をポジティブな感情で置き換えること。それは被害者意識だけでなく、ネガティブな感情に対処する一般的な対策だ。